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2018年05月21日 トピックス

毎日新聞「時の人」に弊社代表のインタビューが掲載されました

毎日新聞の「時の人」に弊社代表のインタビューが掲載されました。弊社を起業したきっかけ、社会貢献への想い、そして東京五輪に向け需要が拡大する事業に関してへの考え方を答えています。

「前三後一」を常に心がけています。
新規案件が三つあれば、次の一つは控える。四つ一緒にやると三つをだめにします。
社名にカメ(タートル)を入れたのは、自分がウサギだから。
「カメのように一歩一歩」を肝に銘じて、ここまでたどり着くことができました。
物流の仕事は我慢、忍耐。ゴールはまだまだ先。これからも手堅く歩みを進めます。


「最前線インタビュー」

空港起点に商機つかむ


羽田タートルサービス 内海章雄社長

うつみ・あきお 1972年明治学院大卒。72~75年に英国武道館で柔道指導。78年に羽田タートルサービス設立。2013年講道館監事、17年航空関連事業功労者として国土交通相表彰。大阪府生まれ。69歳。

航空機発着の地上作業から自動車部品の梱包、食品加工まで。「羽田タートルサービス」(東京都大田区)が展開する事業は多種多様だ。飛行機に憧れた少年が航空関連業務を手がける会社を起業して40年。空港での人とものの流れから見えてきたビジネスチャンスを次々形にし、その「翼」を大きく広げている。【上杉恵子】


―29歳で会社を起こしたきっかけは。

大学卒業前にロンドンに留学した際、現地で柔道を教えていました。ヒースロー空港に勤めていた教え子が職場を案内してくれたのですが、飛行機を先導したりコンテナを積んだりする作業が実にかっこよかった。帰国後、羽田空港の裏側を見せてもらう機会があり、再度感激しました。さっそく空港リムジンバスを運行する会社で修行を積み、独立しました。  若者の起業を応援する空気などない時代で、逆風下でのスタートでした。それでもバスの清掃を懸命にこなすうち「手荷物の積み下ろしを」「機内トイレの掃除も」と、続々と仕事が舞い込むようになりました。今では滑走路への航空機の誘導、乗客の搭乗手続き、保安・警備、給油と、空港内の業務を数限りなく手がけています。


―物流事業も大きな柱に育っています。

これも空港からの発想です。「ここに集まるたくさんの荷物は、どこから来てどこへ行き、どう使われるのか」と。野菜が高騰すれば、機内いっぱいにキャベツを積んだ貨物機が海外から到着する。そのキャベツはカットされ、ラップをかけられて店頭に並ぶ。そこで生鮮食品の加工・出荷を業務に加えました。スーパーに並ぶ総菜の製造も、昨年から始めています。   自動車部品、家電、雑貨と物流でも扱い品目を拡大し、取引企業は創業時の1社から185社になりました。


―社会貢献にも力を入れていますね。

柔道、剣道を中心に大会をサポートしたり、スポーツを通した子供たちの成長を支援したりしています。また受刑者の社会復帰にも社として取り組んでいます。個人としては障害者など支援が必要な人の力になりたいと思い、昨年、財団法人を設立しました。


―空港業務も物流事業も、2020年の東京五輪に向け需要がますます拡大しそうです。

オファーはひっきりなしにありますが、「前三後一」を常に心がけています。新規案件が三つあれば、次の一つは控える。四つ一緒にやると三つをだめにします。社名にカメ(タートル)を入れたのは、自分がウサギだから。「カメのように一歩一歩」を肝に銘じて、ここまでたどり着くことができました。物流の仕事は我慢、忍耐。ゴールはまだまだ先。これからも手堅く歩みを進めます。